教職員向け

学習用端末を使えば学級活動で音楽ライブも簡単

小学校6年生のお別れ会で音楽ライブを行いたいと子どもから相談を受けました。さて、どうしましょう。

高校生ではバンドを結成し、文化祭などでライブ活動を行う様子を見ることが多くあります。前任校の中学校でも有志の子どもたちが文化祭でギターなど楽器を持ち寄りライブを行うこともありました。
小学校では残念ながらそんなことは容易ではありません。ただ、先日私の学級から転出する子どもがいました。その子どもは歌うのが大好きでよく休み時間に歌をクラスメイトの前でよく披露していたのです。

そのような中で学級委員の中から転出する友達のお別れ会を行いたいという相談がありました。よくある椅子取りゲームやドッジボールのようなものではなく、ライブを行いたいということでした。
小学校のお別れ会でライブなんてという声もあるかと思いますが、子どもから出た意見を可能な範囲で実現してみました。

ライブをどのように実現するか

どのようにライブを実現するかは様々な方法があります。実際に体育館を利用し大々的に行うことや教室でこじんまりとアカペラで行うこともあるでしょう。
ただ、今回は多目的室という教室で大型モニターと学習用端末を利用することで実現しました。

子どもたちは日常的に音楽を聴く際、YouTubeを使っています。そのため、YouTubeを使えば音源はすぐに用意できます。

学習用端末を大型モニターに接続すると音源とバックモニターは確保できます。

これでもうライブ会場が実現しました。

とっても簡単です。あとは照明を消し、必要に応じてマイクとマイクスタンドを用意するだけです。

サイリウムはどうしましょう。サイリウムはPowerPointで赤や青などのスライドを作成し、共有すれば可能です。落とさないように両手で持ち、サイリウムのように振ればよいのです。

歌詞はどうしましょう。歌詞はインターネット検索をすれば可能です。

せっかくならばライブの様子を記録したい。その時は学習用端末で録画し、Teamsなどで共有すればよいでしょう。

ライブは全て子どもたちが運営

さて、このような活動は全て子どもたちのアイデアです。私が手伝ったのは教室の確保だけです。すべて子どもたちが考え行動していました。

学習用端末がない時代には、このようなライブを行いたい!と言われると音源を用意しなければならなかったり、歌詞を事前に用意しておかなければならなかったりと教員側の負担が大きいものでした。しかし、今の時代の子どもたちは私たちが想像する以上に学習用端末を使いこなしています。ほとんどの準備は子どもたちが学習用端末を使って実現していきます。

学習用端末は教員の働き方改革だけではなく、子どもたちの多様な発想を実現するためのものとして利用されているのだと改めて実感しました。

YouTubeを使ってライブは意外と盛り上がります。