教職員向け

学習用端末を使った連絡帳のメリット、デメリット

デジタルの連絡帳

学習用端末を使った連絡帳を利用してる先生方も多いと思います。特に自治体単位で契約しているデジタル連絡ツールを利用している方もいれば、MicrosoftやGoogle等の無料サービスを使って連絡帳代わりにされている先生もいらっしゃると思います。

私の自治体は有料のデジタル連絡ツールを使っているわけではなく、MicrosoftのTeamsを活用しています。

Microsoft Teamsのチャネルの中に連絡帳となるものを作成し、ここで連絡を取っています。このTeamsには学級の児童全員が招待されており、学習用端末やTeamsにアクセスできる端末があればいつでもどこからでも確認することができます。

どのように連絡を行っているかというと、通常投稿するようなイメージです。

さて、このようなデジタル連絡を行って感じたメリットとデメリットについて簡単に紹介したいと思います。

デジタル連絡帳のメリット

デジタル連絡帳のメリットは、いつでもどこからでも確認することができるという点です。従来の紙を使った連絡帳と違い、連絡帳を学校に忘れた、紛失したということがあってもTeamsにアクセスできるものがあればすぐに確認することが可能です。

また、教員側としてもどこからでも書き込めるため、学校に来て黒板に書く必要もありません。私は出勤前に自宅からTeamsに投稿しています。

さらに、修正も可能なので急に変更になった、連絡事項が増えた際にも対応することが可能です。

加えて連絡帳を回収し、確認する手間も省けるため朝の時間等にゆとりが生まれることも大きいと私は感じています。

デジタル連絡帳のデメリット

デジタル連絡帳にもデメリットが存在します。それは保護者にうまく連絡が届かないことです。学習用端末の場合、子どもたち自身が端末やパスワードを管理していることが多いです。そのため、保護者であっても子どものパスワードを知らず連絡内容を確認できないことがあります。

また、担任等に個別に連絡する手段を失ってしまう点もあります。
保護者によっては連絡帳を通して家庭状況や悩み、登下校の方法を連絡している場合もあります。デジタル連絡帳はその連絡手段を断ってしまう懸念があります。

もちろんそれは、有料版のデジタル連絡帳であれば解決することが可能ですが、Teams等を使っている場合はその限りではありません。

さらに、これは従来の紙の連絡帳にも通じることですが、確認不足の子どもも一定数います。書くことで確認をしている子どももいるのです。

デジタル連絡帳をどう使っているか

このようなメリットとデメリットがあるのですが、私はどっちも使っているというのが現状です。ただし、黒板には連絡事項を書いていません。子どもたちが各自端末を確認し、紙の連絡帳に書き込んでいます。

一見すると、無駄な作業を行っているように思えますが、紙の連絡帳の提出は必須にはしていません。ただ、重要なことも伝えることがある連絡ですのでなるべく多くの記録を残すことが肝心かと思っています。