授業で星を扱う難しさ
4年生の理科の学習では月と星の位置の変化について学習します。しかし、月の位置の変化は授業中に確認できても星の位置の変化は確認できません。
とくに、星については時間がたつと位置は変わるが形が変わらないことに気付くように指導する必要があります。これは昼間の学校の授業ではとても難しいように感じます。
私も学校の授業では観察できないので観察カードを配付し、おうちで観てくるように宿題として出すこともありました。
ただ、共働きの家庭が多い現在です。全員が必ず確認できるとは限りません。実際に私も宿題として出したときには6割くらいの児童が観察できただけで4割の児童は学べなかったという結果になりました。
学びの差をなくすためには、学校でも星の動きを確認できるようにする必要があります。
授業で星を観察するために
まず1つめは、YouTubeです。
YouTubeを使えば世界様々な場所のライブカメラが設置されています。そのライブカメラを使うことで星を観察できるようになります。実際の生の映像を確認することができるので子どもたちは意欲的に観察することが可能になります。ただ、子どもたち個人個人が観察すると言うことになると、学校のインターネット環境だと厳しいところもあります。
2つめは、外部サイトの利用です。
インターネット上には様々な星を観察できるサイトが存在します。また、無料で開放されていることが多く授業でも活用することが可能です。
私が実際に授業で使ってみて便利だったサイトをご紹介します。
StellariumというサイトStellarium Web Online Star Map (stellarium-web.org)です。外国のサイトであるため、日本語に対応はしていませんが、位置情報に対応し、自分のいる学校近くの場所から星を観察することが可能です。
下部のアイコンをクリックすることによって、星座の形を出したり、イラストを出したりすることも可能です。さらには、右下の日付を変更することで過去から未来への星座の様子を確認することができます。
授業で使ってみて
子どもたちは直感的に利用することができるので、教員が指示を出し続ける必要もないように思えます。
授業で活用してみて、「あ、星の位置が変わるけど形は変わらないんだ!」という子どもたちの声が聞こえてきました。また、教員側の教材の準備も容易になりより分かりやすく伝えることができようになりました。
これを使うことで子どもたちは学校にいながらでも、星は時間がたつと位置が変わるが、形が変わらないことに気付きました。