ICT活用に向けて
ICTを活用した授業を行うようにと言われるが、何をして良いか分からない方も多いでしょう。その際は簡単なことからはじめてみるのがおすすめです。意識してICTを使おうと思ってしまうと、腰が重くなってしまいます。そのため、簡単にできる実例を紹介しますので、活用してみてください。
ちびむすドリルというサイトから文章を拝借しました。さて、この文章の中で大切な一文は何でしょうか。大切だと思う場所に線を引いてみましょう。先生方は、国語の学習などでそんな風にお話する機会はありませんか?
もし、教科書やプリントであればそこに子どもたちが線を引くと思います。
そして、線を引いた場所をグループで見せ合ったり、発表したりします。しかし、全員が適切な場所に線を引くことができるわけではありません。もしかしたら、自信がなくて線を引けない、教科書に線を引きたくないという子どもがいても当然です。
もし、赤鉛筆や青鉛筆で線を誤った場所に線を引いていたらどうでしょう。子どもたちは必死になって消すでしょう。
活用例
では、どのような活用例があるでしょうか。それは簡単です。学習用端末を使って線を引くのです。例えば、教科書などの文章を画像として子どもたちの学習用端末に送れば良いのです。学校には必ずスキャナがあります。そのスキャナを使って文章を画像として保存し、子どもたちの端末に送ります。
子どもたちの端末はタッチ機能がありますので、そのタッチ機能を使って線を引くのです。
例えば、MicrosoftOfficeのPowerPointを使った例です。PowerPointに画像として教科書の切り抜きを貼り付け、子どもたちに配付します。そして、子どもたちは描画機能を使って線を引くのです。
この方法であれば子どもたちは線を引き間違えても簡単に加筆修正ができ、安心して学習に臨むことが可能になります。
実際に活用してみて
実際に私の学級ではこのように教科書の切り抜きを配付し、子どもたちに大切な場所に線を引く活動を行っています。
すると、今まで教科書に直接書き込むので失敗を恐れていた子どもも積極的に学習に取り組めるようになりました。さらに、画像の切り抜きなので必要なページしか与えられていません。以前の教科書に書き込むスタイルならば、他のページを開き学習に後ろ向きだった子どもたちも前向きに取り組むことができるようになりました。
また、これらはデータとして残ります。グループワークでは他のお友達にデータとして配ったり、前で発表するときに拡大したりととても便利です。
ICT活用は決して難しくありません。まずは挑戦してみてくださいね。